2012年4月10日火曜日

四月、春はそこまで

金曜日がイースターフライデー(Good Friday)、今日、月曜日はイースターマンデー(the day after Easter Sunday)、ありがたいことに4連休になりました。

我が家は、どこへ出かけるでもなく、毎日気ままに気の向くままにのんびりと過ごしています。今日は限られたお店で夕方4時から8時頃まで買い物が出来ます。その時間に合わせて隣町まで散歩を兼ねて出かけました。外は昨日までの春らしい陽気から一転して雲が空一面に垂れ込めて、雨も降り始めました。

焼きたてのAbrikozenflap (apricot pie)を見つけました。Appleflap(アップルパイ)はどこにでもあるのですが、アプリコットパイは滅多にお目にかかりません。でも私の大好物。帰宅してパッケージを開けてお皿に載せて口に運ぶまで、手のひらに伝わるほんのりとした温かさと香ばしい香りが幸せな気分を運んで来てくれます。
オランダのバターを使ったスイーツのなんと美味しいこと。価格もお手頃で嬉しい限り。Lindeman's Sparkling Rose Bin30をお供に小さな’最高’のひととき。雰囲気だけでもお裾分け。シャンパングラスではないのがちょっと残念でした。
http://www.lindemans.com/us/wines/7/bins/29/bin-30-sparkling-ros%C3%A9


2012年4月3日火曜日

7時間先の日本に思いを馳せて

「こんな呑気な、遠くの空をぼーっと眺めてるようなことばかり考えていてよいのだろうか。」 このところ目にする日本関連のツイッターやニュース記事からは何やら逼迫した空気を感じます。世界の目を釘付けにしたあの日から一年余り経て、その間絶望の縁にありながら、日本復興を願って活動して来た人々の焦る気持ちが、今ほどひしひしと伝わってくることはありません。

オランダの、しかも辺鄙な場所で暮らしていると、日本の政治の混乱や原発を巡る是非など誰も真剣に語る人はいません。どこにでもある論争の内の一つでしかないのだと思います。自分たちに直に影響が生じない限りは大抵はそれで済んでしまう。古代、中世、そして近代になるにつれて人間は進歩していると漠然と信じていましたが、昔からこうやって利権争いやメンツ争いをしてきた、そして今は以前より加速して同じことをやっているのかもしれません。

そうは言っても、こののどかな田園風景の中で思うことは、日本よ、道を誤らないで!これまでのことは済んでしまったことだから仕方がないけれど、今こそ心を研ぎすまして真剣に日本の進むべき道、国民が望む道を選んでほしいと強く願います。








2012年4月2日月曜日

土の香り

ブラバントに暮らすようになって、春のこの時期をここで迎えるのは初めてです。寒く暗い冬の後の春の訪れはことのほか輝いて見えます。

すでに夏時間、時計の針を一時間先に進めただけなのに、夕方6時を回ってもまだ太陽は煌煌と西の空30度くらいの高さにとどまっています。周辺は馬や牛を飼うための牧草地になっているところがほとんどです。視界に入る動きと言えば、犬を連れて散歩する人、家族で自転車に乗って遠出する人の行き来する姿が遠くの方に見えるだけ。

庭の片隅には放し飼いのニワトリや黒ヤギ。過去・現在・未来、ずっとこうやっているんだろうな。。。

何をするでもなく、ただ粛々と全てが確実に時を刻んでいる。
こんな当たり前のことを、改めて実感した春の一日でした。