2013年2月6日水曜日

毎日どれだけの食料品が捨てられているのだろう

どら焼きを買いに行きました。夫が出張に持って行くのに、何か日本的な食べ物を、と毎回頭を悩ませています。何も毎回毎回お土産持って行くことないよね、と言いつつ、やっぱり日本からはるばる行くのだから、普段味わえないものをみんなに食べてもらいたいと思ってしまうわけです。

オランダ人には小豆餡を美味しいと言って食べてくれる人もたくさんいますが、えっ豆を砂糖で甘くして食べる?冗談でしょう、と言って毛嫌いする人もいます。というわけで、普段はなるべく餡入りは避けるのですが、今回はパッケージのかわいらしさに引きずられました。なにしろ、パッチワークぽい和風の巾着袋に入っているのですから。

そのお店で、おやつにどうぞとどら焼きを二つおまけにもらいました。家に戻って美味しくいただいて、賞味期限が大きく今日明日の日付になっているのに気付き、そうか、売れ残って捨てるくらいならおまけで配ることにしたんだろうなと納得。

スーパーやコンビニ、ファーストフード店、棚の隅から隅までぎっしり並ぶふんだんな商品、生ものや生鮮食料品に限らず、およそ食に関わる商品には賞味期限が明記され、人々はそれを頼りに選別して行くわけですから、古くなったら当然誰も買いません。そう言う状況が起きる前にお店側が商品の入れ替えをやっています。

レストランで食べ残しはどうしているのでしょう。お店にわんさと食料品が並んでもそれをきれいにきちんと消費するなら、それはそれで物をふんだんに持つ意味もあるでしょう。外食すると、それも大勢の会食だったりすると、まずきれいに食べるなんて無理。食べきれないほどお皿があること、ただそのことに意味があると思えるほど、お皿に残ったまま。また、持ち帰りたいけれど、食中毒の恐れから持ち帰りは無理と断られることもしばしば。最近はドギーバッグと呼んで持ち帰ることをおしゃれにやろうということからカラフルな「ベネトンエコドギーバッグ」などもあって持ち帰り文化普及に一役買っているそうです。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/hit/20100215/1031021/

ドギーバッグ普及委員会という団体もあるとのこと。

そもそも食べきれないほどのお料理をテーブルに並べなければよいのに、と思います。
海外に駐在員の家族として暮らしていた頃、同じような駐在員家族同士で食事に呼んだり呼ばれたり。外国人を招待すると、彼らは一様にテーブルに並んだ料理の皿数の多さに驚きます。そして、これでもかこれでもか、とお腹いっぱいになってもまだ手料理が出てくることに驚きを隠せないという場面にたびたび遭遇しました。その表情から私が読み取ったメッセージは、日本料理ってなんて素晴らしい、という賞賛ではなく、度を越した無駄遣いに対する警鐘でした。