2013年7月13日土曜日

英語教育に力をいれるそうですが

いよいよ来たか!
大学受験にTOEFL一定以上の成績を条件、高校の英語は授業を英語で行う、とか小学校低学年から英語を必修科目に?と云ったニュースを見るにつけ、こういう改革案を出す人たち自身に英語コンプレックスがあるのではないかと思えてなりません。

小さいうちからコミュニケーションの手段にはいろいろあることを肌で感じることは大切だと思いますが、学校教育で果たしてどこまで成果を上げられるのだろうか、もし本気で「日本人の英語力を高める!」というのなら、それが必然の、生活に欠かせない力だということを誰もが認識できるような状況が必要だと思います。つまり、今のように、テレビの外国語放送を日本語に吹き替えて流さない(せいぜい字幕)、外来語はカタカナに直さず元の言語のまま使う、といった、日常での英語のあり方がまず変わらないと、結局かけ声倒れに終わりそう。この日常に英語が「正しく」入って来ることで、小学校で教える程度の英語的感覚は自然に身に付く様な気がします。そうしたら、小学校の授業時間をもっと別のもっと大切な考える授業に当てられますよね。

それに、日本人全員が英語を話せるようになる必要はどこにあるでしょうか。標準語を英語に変えよう、日本語は捨て去ろうと、そこまで決心したのなら話は違うでしょうけれど、世界の流れに乗り遅れないため、日本の経済発展のため、という理由なら、そういう人を育てる為の高校とか、大学とか、その目的で勉強したい人に勉強してもらえれば充分でしょう。

英語は確かに重要な「外国語」ですが、それは「外国語の一つ」でしかないのだし、何よりも大切なのは日本語の力だと思うのです。

(このコラム、だいぶ前に書き始めてそのままになっていました。状況は何も変わっていないと思うのでそのままポスト!)