2014年1月29日水曜日

都知事選と脱原発

私は気がかりでなりません。この国の行方が。

都知事選でにわかに脱原発が話題になっています。

脱原発、54機もつくってしまって、どうやって原発に頼らないエネルギー政策に切り替えられるのだろう、いくら現在一機も動いてないと言っても、止めたらそれで「はいさよなら」というわけにはいかない原発施設なのですから、動かしても地獄、止めても地獄、それなら動かしてしまえ、みたいな気分になることも多いかもしれないなとおもいます。私は、何が何でも今のこの機運が過ぎ去らない間にきっぱりやめるべきと思っています。

ただ、このまま原発を動かせなければ、電気料金を値上げすると東電が脅かすように、原材料の輸入にこのまま莫大なお金を使い続けることは到底できないと多くの人は考えているでしょう。電気料金の値上げは事業の命取りになるという会社もたくさんあるでしょう。

いま、本気で原発は安全だと考えている人がどれほどいるでしょうか。ほとんどの人が、原発の怖さはわかっているのです。でも、原発を止めた場合の実行可能な代替エネルギー案が決まらない限り、原発のお世話になるしかないと考えていると思います。

代替エネルギーが簡単に見つからない、だから原発という結論になるのは早すぎます。小泉さんがいみじくも言うように、国がその方向性を打ち出せば、後は、有能な人たちが創意工夫をどんどんやってくれるでしょう。早く、とにかく早く舵を切ることが肝心なのだと思えてなりません。

武田先生のブログ 資源エネルギー庁の無計画を、資源エネルギー庁の報告書から知る
に原子力、石炭、天然ガスのキロワットアワーのコスト比較が載っています。資源エネルギー庁のさじ加減的案配を排した比較です。結果、原子力はだいたい11.5円、石炭が8円、天然ガスが10円。元のグラフだと石炭と天然ガスにはCO2対策費が組み込まれているため、原子力より高く見えますが、実際はこのように原子力より安いのです。

このことをもっともっとみんなが理解すれば、本当に脱原発に舵が切れると思います。