2016年7月30日土曜日

怖い時代

2016年7月31日の東京都知事選投票日を目前にして、私は脱力状態だ。
あちこちで花火大会だ盆踊り大会だ、と賑やかなのに。

2年半前の都知事選投票日前日は、降りしきる雪をモノともせず熱く熱く語る宇都宮さんの姿に感動し、なんとしても宇都宮さんに当選して欲しいと強く強く祈っていた。

先日の参院選での護憲派大敗北に愕然とし、そして今回の都知事選も鳥越俊太郎さん一本化という予期せぬ状況のもと、応援すべきは鳥越さんしかいない、鳥越さんを当選させなければそれこそ東京だけじゃなく、日本全体がますますおかしな方向へ進んでしまうとわかっていても、なぜだろうこの無力感は。

--- 参院選が終わって---
2016年7月10日、第24回参議院議員通常選挙、投票率54.7%。与党が強かった。そして、一番恐れている改憲勢力2/3の壁が破られてしまった。
あれほどの暴挙を続けて、あれほどでたらめを言い続けて、国民はみな愛想を尽かしている、だから絶対自民党や公明党は得票数激減だろうという予想は完璧に覆された。

この結果を見てもまだ、人々は危険を感じないのだろうか。この流れをどこかで止めなかったら人々の暮らしはめちゃくちゃになり、自由を奪われ、暗い世の中がやってくる。

今回の参院選では、党首討論は選挙期間中とうとう一度も行われなかった。それも、野党側からの公開討論の要請に対して、安倍首相は選挙をフルで戦っているからという理由で断ったという。改憲という言葉も選挙期間中は全く聞かれず、選挙後ににわかに改憲改憲と騒がれだした。争点隠しと言われる所以だと思う。有権者が正しい選択をできないように、肝心なことは黙って、アベノミクスだとか、雇用拡大だとか、響きのいい言葉だけを並べ、あとは野党に対する批判ばかり。こんな不誠実なやり方ってあるだろうか。

一番汚い!嫌だ!と思ったのは、沖縄の民意が誰の目にも「基地はいらない」なのに、選挙が終わった途端に高江を実力(暴力)で制圧にかかったことだ。

政治家って何をする人たちなのだろう。こんなに民意を踏みにじって、弱いものいじめばかりする現政権。「丁寧に説明する」と口では言いながら、実際はおざなりな説明で形だけ。ごまかし、騙し、ひた隠し、こんな人たちばかり見ていたら若い人たちがこの国の未来に希望を持てるわけがない。