tag:blogger.com,1999:blog-60719694598201736922024-03-14T03:20:35.335+09:00baguscafebagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.comBlogger70125tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-67223393770003398422023-04-28T21:44:00.007+09:002023-06-23T20:33:07.818+09:00神宮外苑の森を守るということ「日本は美しい国で、素晴らしい」<div><br /></div><div><span style="font-family: inherit;">海外から言われたら嬉しいし、社交辞令だとしても「そうね、確かに」と答えておしまい。</span></div><div><span style="font-family: inherit;">一方、日本人がそれを言うのを聞くと、そうかな?と思う。</span></div><div><span style="font-family: inherit;"><br /></span></div><div><span style="font-family: inherit;">私は思う、「昔は確かに国土も人の心も美しかったのよ。誇りに思っていいし、気づいていたならその美しさを大切にするものよね。だけど、何が自分たちにとって本当に大切なのか、どうも基準はどこか別のところにあるみたい。自然も伝統も美しいものを何のためらいもなく壊してしまう。経済効果のためならなんでもやってしまうのよ。生産性とか利便性とか言っちゃってそれまで人々が育み慈しんできた伝統や一つ一つの所作があっさり捨てられてしまう時代なんだな」と 。</span></div><div><span style="font-family: inherit;"><br /></span></div><div><span style="font-family: inherit;">何、呑気なこと言ってるんだ!というお叱りの言葉が返ってきそうです。そんなもの一銭の価値もない、今生きる人たちにとって伝統にどんな価値がある?価値を生み出すにはそんなもの邪魔なんだ! とか。。。<br />
<br /><a href="http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2936747/10521780">http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2936747/10521780</a> AFPBB News</span></div><div><span style="caret-color: rgb(59, 59, 59); color: #3b3b3b; letter-spacing: 0.08em;"><span style="font-family: inherit;">オランダ北部のガス採取で地震急増、「経済優先」の政策に怒る住民</span></span></div><div><span style="caret-color: rgb(59, 59, 59); color: #3b3b3b; letter-spacing: 0.08em;"><span style="font-family: inherit;"><br /></span></span></div><div><span style="font-family: inherit;">この記事、古いけれど見出しを見たときに、そうなんだ、経済優先で何が失われるか、それを住民は怒りで示したっていいんだ、そう思った。</span></div><div><span style="font-family: inherit;"><br /></span></div><div><span style="font-family: inherit;">~~~~~</span></div><div>ここまでだいぶ前に書いて、ほったらかしになっていた。</div><div>神宮外苑の森が再開発の名の下に破壊されようとしている。</div><div>一度壊したら戻せない長い年月かけて育てた森。それが一部の儲け主義者たちのために破壊される。</div><div><br /></div><div>ドイツの友達が言ってたことを思い出した。</div><div><br /></div><div><div dir="ltr" style="caret-color: rgb(34, 34, 34); color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"> It is often underestimated that the traditional buildings and surroundings are key elements of a functioning society. The society needs history and strong symbols that remind us about it. They serve as a backbone also in difficult times. And practically speaking, we also need space and tranquility, for children, for our breaks and for our mental health. We are united in trying to maintain these places and spaces!</div><div dir="ltr" style="caret-color: rgb(34, 34, 34); color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br /></div><div dir="ltr" style="caret-color: rgb(34, 34, 34); color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">伝統的な建物とその周辺が機能する社会の重要な要素であることは、過小評価されることがよくあります。 社会には、歴史とそれを思い起こさせる強力なシンボルが必要です。 困難な時期にもバックボーンとして機能します。 実際、スペースと静けさは子供たちにも、私たちの休憩時間やメンタルヘルスのためにも必要です。 私たちは団結して、これらの場所と空間を維持しようとしています!</div><br class="Apple-interchange-newline" /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="font-family: inherit;"><br /></span></div><div><br /></div>bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-17688104065355510292022-10-06T22:27:00.003+09:002022-10-06T22:27:38.796+09:00病院通いの2022年<p> 2022年の年が明ける1週間ほど前、私は突然のめまいと吐き気に襲われ、大したことないとあまり真剣に考えずに予定通り友人宅に行き、そこで嘔吐の連続。救急車で近くの病院まで運ばれるという、初めての緊急入院を経験した。</p><p>これが病院とのお付き合いの年2022年の始まりだった。</p><p>オランダから帰国後の10年超の間にほぼ風邪による通院で処方してもらう薬くらいしか記録されていない私のお薬手帳。そこに突発性難聴の診断とともに何種類もの治療薬が追加された。耳鳴り、ふらつき、そして聴覚過敏の症状は辛いけれど、治療は続けないことに決めた。私自身がほぼ諦めていたこともあるが、大学病院の担当医も治療法がないので、ストレスを減らし、気持ちの持ち方をコントロールして暮らすようにと。</p><p>そうこうするうちに、今度は夫が大学病院に緊急入院、心臓に近い冠動脈に二箇所詰まりが見つかりその場でカテーテル治療。あれよあれよという間に手慣れた医師たちや医療スタッフのおかげでオペ完了。しばらく続ける必要のある薬が何種類もあって、私はお薬係みたいに。</p><p>6月に入り、世の中は天下分け目(となるはずだった)参議院選挙に向けて騒々しくなり、私たちも今の日本が変わって欲しい一念で国会に送り込みたい候補を応援。この自粛自粛の社会で、選挙の為とはいえ、ボランティアセンターまで混んだ電車に乗り、大勢の人が集まる場所への出入り。あと3日で投票日という日の朝、何か調子が変だなと熱を測ったら微熱とはいえ、発熱した。やばい!</p><p>体温は徐々に上昇、喉も痛くなってきた。咳も。体の節々が痛い。</p><p>かかりつけ医でのPCR抗体検査で見事陽性判定。夫も私より症状は軽かったがやはり陽性。</p><p>それから10日間の自宅療養生活が始まった。</p><p>初めの五日間ほどはただ寝ているしかできない。水分補給だけしっかり気をつけて、あとは食べられるものを食べる。喉が猛烈に痛い。</p><p>普段から健康に気をつけて、手洗いうがいも欠かさなかったのだから、コロナウイルスにも立ち向かえる、ってなんとなく考えていたのにあっさりとやられてしまった。</p><p>夫婦揃って自宅療養だから、食料品は東京都の配給で助かった。新鮮野菜その他必要なものはアマゾンで凌ぐ。便利な時代になったとこの時ばかりは今の時代に感謝だった。</p><p><br /></p><p>2022年の前半に引き続き、後半もどうやら医者通いになりそう。この続きはいずれまた。</p>bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-44462588801372621412021-04-12T23:55:00.003+09:002021-04-13T07:04:55.792+09:0046回目の結婚記念日<p>いつものように、夕食の準備、いつものようにテーブルの上を片付けて、でもいつもよりも気合を入れて片付けて。テーブルセッティングもいつもよりちょっとだけ気を使って。私はぼやーっとした薄暗さが好きなので、余計なライトは消して、飾りのろうそく置いて。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://1.bp.blogspot.com/-4AEp-11-BKQ/YHRfXjQnd1I/AAAAAAAADWU/dHucS27FWpIL2SpvBiFdGPtrzObUHnF9wCLcBGAsYHQ/s631/IMG_4450.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="279" data-original-width="631" src="https://1.bp.blogspot.com/-4AEp-11-BKQ/YHRfXjQnd1I/AAAAAAAADWU/dHucS27FWpIL2SpvBiFdGPtrzObUHnF9wCLcBGAsYHQ/s320/IMG_4450.jpg" width="320" /></a></div><br /><p>そんな風にして、 まず夫がシャンパンを開けてくれた。<span face="arial, sans-serif" style="color: #5f6368; font-size: 14px; font-weight: bold;">Moët</span><span face="arial, sans-serif" style="background-color: white; caret-color: rgb(77, 81, 86); color: #4d5156; font-size: 14px;"> & </span><span face="arial, sans-serif" style="color: #5f6368; font-size: 14px; font-weight: bold;">Chandon</span><span face="arial, sans-serif" style="background-color: white; caret-color: rgb(77, 81, 86); color: #4d5156; font-size: 14px;"> </span> 美味しい。</p><p>今日は肉料理だから赤ワインだね。そう、昼間に寄ったスーパー田園で見つけたボルドー。シャトーベルコリーヌ2015。もう少しタンニンの効いたフルボディでもよかったかも、などと言いながら、私にはちょうど良い感じ。テレビでは松山英樹マスターズ優勝のニュースが流れ、挑戦し続けて10年めの偉業を称える素晴らしい映像に、ほろっとなって、しばし気分は過去へ過去へ。</p><p>昔、ボルドーのシャトーホテルに泊まったことがあった。アルジェ駐在時にフランス語を習っていたマダム・マレがフランスの話を聞かせてくれて、それならと南仏をレンタカーで廻った時のことだ。肉料理にボルドーのフルボディが如何に合うか、ホテルのレストランに行き、ソムリエの話を聞きながらなるほどと実感、まだ30代だった私たち。日本人旅行客などほとんどいなかった。粗相をしないよう、ちゃんとしてなくちゃ、と緊張していたことを思い出す。それからというものワインが大好きになり、ワインに合う食べ物が大好きになり、大切な人と一緒に食卓を囲む時間がこの上なく大切だとわかったのだった。毎日でなくてもいい、時々でいい、これこそ至福の時と呼ぶのだろうな。</p><p><br /></p>bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-13979892626311668722020-11-06T22:29:00.000+09:002020-11-06T22:29:01.384+09:00疑ってみること (2020.7)<p><span style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px;">月一回のフェア民学校(奈須りえ大田区議会議員主催)に1年間出席して、最後に各参加者が自由に発表する時間をもらいました。毎回の時事に即したテーマはそれぞれ今後も勉強していきたいですが、講義を聞きながら一貫して思うことは、「世の中に起きていることはまず疑ってみよう、自分の頭で考えてみよう」という生きていく上での根本的な問いかけだったのではないかと思います。</span></p><p class="p2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 14px;"><br /></p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">当たり前のような、今更改めて掲げるまでもない命題のように見えますが、いちいち考えないベルトコンベアーに乗せられた現代人にとってこれは意外と面倒なことなのかもしれません。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">哲学系ユーチューバーじゅんちゃんの哲学講義ドイツ系ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントの「人間の条件」という本の紹介がありました。難しくてなかなか読み進められないのですが、人間の基本的な活動力に「労働」「仕事」「活動」の三つをあげています。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://1.bp.blogspot.com/-JqWDfn9yu7s/X6VPfcf-3TI/AAAAAAAADKY/-ZaagiEu27IK1sN2jLmJhViBvrxCXY6ZgCLcBGAsYHQ/s2048/IMG_3947.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="2048" data-original-width="1536" height="320" src="https://1.bp.blogspot.com/-JqWDfn9yu7s/X6VPfcf-3TI/AAAAAAAADKY/-ZaagiEu27IK1sN2jLmJhViBvrxCXY6ZgCLcBGAsYHQ/s320/IMG_3947.JPG" /></a></div><br /><p></p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「労働labor」とは人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力で、生命維持に必要な活動で、近代社会においてほとんどの人々がこの労働に組み込まれてしまっています。</p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「仕事work」とは人間存在の非自然性に関係し、一人一人の人間はいつか死ぬが自然とは全く異なる世界、時間を超えて存続する境を作ろうとする活動力のことで、</p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">仕事は、すべての自然環境と際立って異なるものの「人工的」世界を作りだす。(芸術家の仕事のようなもの?)</p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「活動action」とは、物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行われる唯一の活動力であり、多数性という人間の条件、すなわち、地球上に生きこの世界にすむのが一人の人間manではなく、多数の人間menであるという事実に対応している、として、一人一人がそれぞれ際立って「等しく異なる」存在であり、言論と行為をもって、他者と交わることで発揮されるとしています。これは「何であるかwhat-性別、人種、年齢など」ではなく、「誰であるかwho-人格的アイデンティティ」を示すことでもあります。つまり、ユニークネスというのは、この「言語活動」の分野に置いて発揮されると言えます。現代社会は、近代国家成立以降、労働に重きが置かれ、いかに効率よく生産性を上げられるかが重要と考えられるようになり、一人一人は顔のない「労働力」の一つになってしまいました。考えることをやめてしまったのです。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;"><span class="s1" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">2013年に岩波ホールで映画「ハンナ・アーレント」が上映され、中高年を中心に連日の大盛況だったそうです。私は見る機会がなかったのですが、この映画の中で、</span>ナチスの親衛隊将校で、数百万人ものユダヤ人を収容所へ移送したアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴したアーレントは、彼が残虐な殺人鬼ではなく、ヒトラーの命令どおりに動いただけの〝平凡な人間〟なのではないかと感じ、レポートし、世界中で批判に晒されました。のちのアーレントのスピーチは、まるで現在の日本の政治状況に対して発せられた言葉のようです。裁判でアイヒマンは『自発的に行ったことは何もない。善悪を問わず、自分の意志は介在しない。命令に従っただけなのだ』と反論したことを受けてアーレントは言います「アイヒマンは、人間の大切な質を放棄しました。思考する能力です。その結果、モラルまで判断不能となった。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。〝思考の嵐〟がもたらすのは、善悪を区別する能力であり、美醜を見分ける力です。私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように」</p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">この話を聞いて、私は「人間の条件」とアーレントが言いたいのは、まさに三つ目の「活動action」なのだと思いました。他者がいて、そこに言論を通じて他者と交わることで思考を深め、より良き社会を求め続けていくことをなおざりにしないようにということではないかと思います。今、日本の国の舵取りはあまりにお粗末で、なぜこんな馬鹿げたことが次から次へと決まるのか、組織に組み込まれた人々がまさにアイヒマンと同じように考えることをやめてしまったことの罪は大きいですし、組織の中では誰にでも起こりうることなのかもしれません。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">そう考えると絶望的になりそうですが、新型コロナで人々の生活様式が変わったことで、良い方向に向くのではないかという希望を持ちました。コロナ鬱などの言葉が生まれ、友人と自由に会えない、不自由で耐えられないとか、早く元の生活に戻りたいという声がたくさん聞こえますが、もう少し視線を広げて社会を俯瞰してみると、ソーシャルディスタンスが言われ、他者との距離感を意識するようになったということは、その人の交友関係にある「他者」ではなく、一般的な「他者」がこれまでより認識され始めたと言えないでしょうか。あっという間に定着したスーパーのレジでの並び方は、以前と明らかに違います。ただ距離を置いて並んでいるという現象以上に対象を「他者」として認識しているという点でこれまでと違うと思えてなりません。出発点はあくまでも「私」であり、その「私」と同じ別の「私」が「他者」と認識されるというイメージです。こうした変化が「自分の頭で考える」こととどう繋がるのか、私自身の海外生活の中で気づいたことが根拠になっています。日本では、知り合いと見ず知らずとの間に歴然とした違いがあるように思います。海外での暮らしの中で私がほとんど疎外感を感じることなく、ごく普通に暮らせたのは、日本のような区別がないからではないかと思います。アーレントの「他者」という概念が今も生きているのです。従って、他者との関係性がそこに生まれ、「活動action」が可能になり、労働生産性では測れないユニークな言論が生まれます。日本にもこう言った動きが社会の中に根付いてくるのかもしれないと、ソーシャルディスタンス社会に期待するわけです。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">赤旗7月19日号で寺島実郎さんは、「大国の横暴」の時代は終わりつつあり、これからは「全員参加型秩序」へ進む。全員参加型は丸テーブルで持論を主張し合うのに似ている。と言っています。ソーシャルディスタンスからは随分と飛躍しましたが、「丸テーブル」と「持論を主張」というところが重要だと思います。寺島さんが言うような全員参加型秩序への移行には、言論の力が最も大切なのだと思います。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p3" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">ーーーーー参考になった記事をコピペーーーーー<b style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; text-align: right;">「週刊現代」</b><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; text-align: right;"><b>2013</b></span><b style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; text-align: right;">年</b><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; text-align: right;"><b>12</b></span><b style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; text-align: right;">月</b><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; text-align: right;"><b>7</b></span><b style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; text-align: right;">日号</b></p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><b style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; text-align: right;"><br /></b></div><p></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;"><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">11</span>月中旬のある平日。東京・神保町の岩波ホール前に、<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">50</span>人以上の長い列ができていた。時刻は午前<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">10</span>時半。映画のチケットを求める人々が、上映の<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">1</span>時間以上も前から並んでいるのだ。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「主人に面白いから観てきたら、と言われて今日は友達と<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">3</span>人で来たんです」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;"><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">60</span>代後半の女性はこう話す。平日の朝という時間帯も関係しているだろうが、周囲を見渡すと中高年の男女が<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">9</span>割以上を占めていた。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">公開中の映画『ハンナ・アーレント』が、いま中高年を中心に大きな注目を集めている。ドイツ系ユダヤ人の哲学者、ハンナ・アーレントという女性を描いた事実に基づく物語だ。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">東京で唯一、この作品を上映している岩波ホールの企画担当・原田健秀氏は、その盛況ぶりに驚いているという。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「初日の<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">10</span>月<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">26</span>日は台風が来ていたのですが、<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">3</span>回の上映すべてが満員になりました。すでに公開から<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">4</span>週間近くが経ちましたが、平日の昼間は満席が続いています。<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">100</span>人近くが入れないこともある。良い作品なので、公開前から手ごたえは感じていましたが、これほど反響が出るとは思いませんでした」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">給会社のセテラ・インターナショナルによると、「東京・岩波ホールでの動員が非常に好調なので、全国のミニシアターからも引き合いが来ている」という。現在、東京の岩波ホールのほか、愛知・名古屋シネマテーク、大阪・梅田ガーデンシネマでも公開中。今後、全国各地で上映が予定されている(詳細は作品ホームページを参照)。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">ミニシアター系の映画が、ここまで話題になるのはかなり稀なこと。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「ハンナ・アーレントは、<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">20</span>世紀を代表する哲学者の一人だと思いますが、彼女の代表作『全体主義の起原』は理解するのも大変な大著で、読んだことのある人は多くないでしょう。これほど盛況になる映画だとは考えてもみませんでした」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">と東京大学大学院教授の藤原帰一氏も首をかしげる。いったい、何がそんなに人を惹きつけているのか。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">まず、作品のストーリーを簡単に紹介しよう。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">物語の舞台は、<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">1960</span>年代初頭。ナチスの親衛隊将校で、数百万人ものユダヤ人を収容所へ移送したアドルフ・アイヒマンが逮捕された。哲学者のハンナ・アーレントは、自ら希望して彼の裁判を傍聴し、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを書くこととなる。実際に裁判でのアイヒマンの発言を聞くと、アーレントは、彼が残虐な殺人鬼ではなく、ヒトラーの命令どおりに動いただけの〝平凡な人間〟なのではないかと感じるようになる。レポートでは、その点を指摘。さらに、ユダヤ人指導者がナチスに協力していたという新たな事実も記したことで、発表後、世界中で大批判が巻き起こる<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">—</span>。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">ナチスに対するユダヤ人の思いを、完全に理解するのは困難だろう。日本人にとってはシンパシーを感じにくいテーマかもしれない。映画評論家の秦早穂子氏は、それでも評判となっている理由をこう分析する。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「ハンナ・アーレントという女性の一生を取り上げなかったことが、成功の理由だと思います。波乱万丈な彼女の生涯を追うストーリーにもできたはず。ですが、あえてそれをしなかったことで、結果として『主張したいこと』がより鮮明になっていました」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">秦氏が言うように、アーレントの人生は、波乱に富んだものだった。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;"><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">1906</span>年にドイツで生まれたアーレントは、社会民主主義者のユダヤ人家庭で育った。大学では哲学者のハイデガーに師事し、既婚者である彼と一時不倫関係に陥る。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に連行されるも、脱出。アメリカに亡命した。<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">1951</span>年には著作『全体主義の起原』を発表して話題となり、哲学者としての地位を確立していく。その後、プリンストン大学やハーバード大学の客員教授を務め、映画で描かれているアイヒマン裁判を経験。この騒動後も政治哲学の第一人者として活動を続け、<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">69</span>歳のときに心臓麻痺によりその生涯を閉じた。<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">2</span>度の結婚を経験し、恋多き女としての一面も持ちあわせる。</p><p class="p5" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px 0px 2px;"><b>伝えたいことがよく分かる</b></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">このような、女性としての波乱万丈な生き様を描くことも十分にできたはずだ。しかし、本作品ではその点にはほとんど触れず、アイヒマン裁判の騒動に焦点を当てることで「主張したいこと」を伝えている。これこそが、多くの観客の心を魅了している理由だろう。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">それが最も強く表れているのが、作品の最後、アーレントの「<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">8</span>分間のスピーチ」だ。前出・岩波ホールの原田氏は、「この場面に強く感銘を受けて上映を決めた」と語る。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">裁判の傍聴記を発表したのち、「アイヒマン擁護だ」とさまざまな誹謗中傷を受けたアーレント。勤務していた大学からは辞職してほしいと告げられる。だが、「絶対に辞めません」と拒否した彼女は、学生たちへの講義という形で、初めての反論を試みる。これが<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">8</span>分間のスピーチだ。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">学生や大学の教授が見つめる中、教壇に立ち、煙草を吸いながら、彼女はこう訴えかける。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「(アイヒマンを)罰するという選択肢も、許す選択肢もない。彼は検察に反論しました。『自発的に行ったことは何もない。善悪を問わず、自分の意志は介在しない。命令に従っただけなのだ』と。世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪なのです。そんな人には動機もなく、信念も邪推も悪魔的な意図もない。(彼のような犯罪者は)人間であることを拒絶した者なのです」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">さらに、自分はアイヒマンを擁護したのではなく理解を試みたのだと主張したうえで、このようにも語る。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「アイヒマンは、人間の大切な質を放棄しました。思考する能力です。その結果、モラルまで判断不能となった。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。〝思考の嵐〟がもたらすのは、善悪を区別する能力であり、美醜を見分ける力です。私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように」</p><p class="p5" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px 0px 2px;"><b>「出来ません」と言えますか</b></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">アイヒマンは裁判で、ユダヤ人をガス室に送ったのは自分の意志ではなく、上層部からの命令だったと主張した。その姿はアーレントの眼に、組織の調和を乱さないことを重んじ、言われたとおりにしか動かない小役人のように映ったのだ。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">思考停止が悪を生む。考えることで人間は強くなる。映画を通じて「主張したいこと」は、この真理だった。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「アーレントの言葉に恐怖感を抱きました。私の胸に、ぐさりと刺さりましたね」<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;"><br /></span>映画評論家の佐藤忠男氏はこう話す。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「ユダヤ人としては、アイヒマンらを真っ向から非難し、断罪することが当時の常識でしたが、彼女はそれをしなかった。善悪を考える力もない連中の犯罪だった、と主張したわけです。それは、単純な正義を振りかざす者に『お前は程度が低いよ』と言ったようなもの。これまで人間が依って立っていたプライドの根幹を揺るがすような彼女の姿を描いたことが、非常に秀逸でした」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">佐藤氏が言うように、アーレントの言葉をわが身に向けられたものとして受け止め、感銘を受けている人は多い。「この映画の人気の秘密は、アイヒマンはどこにでもいるからではないか」と語るのは、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏だ。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「自分の考えとは違うけど、組織の中では『できません』と言えないことがたくさんある。組織の論理に従っているのです。この時代に限った話ではない。日本の戦争だってそうやって行われていますし、いま国会を通ろうとしている秘密保護法案だってそうでしょう。安倍政権の論理からすれば、これを通すのがいいとされる。あなたはアイヒマンではないですか、とこの映画は問いかけているのです」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">たとえば、東日本大震災で露になった原発の問題もそうではなかったか。環境のため、安定した電力供給のため、コスト削減のため、と信じて推進してきた原発の恐ろしさを震災が起こってはじめて考えるようになった。かと思えば、事故から<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">3</span>年近くが過ぎたいま、経済問題を理由に再稼働や原発の海外輸出に舵を切る動きが出ているのは、アーレントの言う「思考停止」に他ならない。</p><p class="p4" style="font-family: "Hiragino Sans"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; min-height: 18px;"><br /></p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「東電の人たちも、マニュアルに沿ってやってきたところで、あの事故があった。アイヒマンに重なるというのは言い過ぎかもしれませんが、いいと思ってやってきたことが想定外の事故につながるというのは、誰の身にも起こり得ることでしょう。震災以降の『一致団結』という流れに、嘘くささを感じているからこそ、この作品に共感するのだと思うのです」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">こう話す作家の小野正嗣氏は、考えないことが普通になった現代の状況についても、こんな指摘をする。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">「私は大学で講義もしているのでとくに強く感じるのですが、いまはわからないことがあったらすぐにパソコンやスマホで調べられる。わからないことを蓄えておく時間がないのです。選択肢の与えられた質問には答えられても、なぜそう思うのか、自分の意見を言うことができなくなっている。どんな疑問も瞬時に解決できる社会に生きていると、思考が止まってしまうんです。この、『考えなくてもいい社会』に、危機感を持っている人が多いということではないでしょうか」</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">指示された通りにやるのが最善だと考える、マニュアルに書いてある以外のことには対応できない、ネット上の情報に影響を受ける<span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">……</span>自分の身を省みたとき、善悪を考える力が備わっていると、自信が持てる人は多くはないだろう。</p><p class="p1" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px;">彼女の言葉に、いま一度、我を振り返ってみてはいかがだろうか。</p><p class="p6" style="font-family: ".Hiragino Kaku Gothic Interface"; font-size: 12px; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal; margin: 0px; text-align: right;"><b>「週刊現代」</b><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;"><b>2013</b></span><b>年</b><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;"><b>12</b></span><b>月</b><span class="s2" style="font-family: "Helvetica Neue"; font-stretch: normal; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;"><b>7</b></span><b>日号より</b></p>bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-46078869391318886642019-11-28T17:27:00.002+09:002019-11-28T17:27:42.471+09:00小さな幸せどんな些細な出来事でも、いいな、すてきだな、うれしいな、って思ったことをもっと大事にしたい。たっぷり「いいな」と思うことで、その小さな出来事はずっと重みを増して、私の心に満ちてくるに違いない。そして、その思いが周囲の人に伝わったら、なんとなく嬉しい。<br />
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私が幸せな気持ちで毎日過ごせたら、私自身はもちろん、一番近くにいる夫も嬉しいに違いない。</div>
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なかなかできないけれど。<br />
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<a href="https://1.bp.blogspot.com/-T4REj5G2bSQ/Xd-EtkJjNBI/AAAAAAAACuY/aN0_h3euJ-YVkJUbMI_N1IU7OxRNb3yJwCLcBGAsYHQ/s1600/IMG_1703.HEIC" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://1.bp.blogspot.com/-T4REj5G2bSQ/Xd-EtkJjNBI/AAAAAAAACuY/aN0_h3euJ-YVkJUbMI_N1IU7OxRNb3yJwCLcBGAsYHQ/s320/IMG_1703.HEIC" width="240" /></a></div>
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bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-24940956561328015592018-05-27T11:20:00.001+09:002018-05-27T11:20:25.015+09:00また一つ歳を重ねました!最後の更新以降、いくつも投稿しようとしながら未完成のままのものがたくさん。<br />
それらをすっ飛ばして、今日は私の誕生日の話を。<br />
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朝から曇り空で気温も上がらず、テレビでは、加計学園問題で柳瀬元首相秘書官の参考人質疑の模様を流し、私は柳瀬さんの言葉に誠意のかけらもない事務的答弁だと半ば呆れ、こうやって自分たちの立場を守ることに汲々として生きなければならない社会を目の当たりにして寂しい思い。人生、たった一度の人生をどう作り、どう終わらせるか、考えてしまう。<br />
<br />
これから向かうのは、東中野のフレンチレストラン、La Petite Marche。ちょうど、普段離れて暮らす母が来ていたので、三人で私の誕生日祝いに、と夫が提案してくれた。前々から何度か足を運んでいて、既に私の1番のお気に入りレストラン。心を込めて芸術品的プレートを作るシェフ、話題豊富でその日の食事と私たちの好みを勘案してぴったり合うワインを薦めてくれるソムリエ。記念日の過ごし方としては最高!夫に感謝です。<br />
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<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-72513669051351161882017-10-22T17:53:00.000+09:002017-10-22T17:58:45.747+09:00この日がターニングポイントかもしれない最後のポストから1年以上の月日が経ってしまった。<br />
「怖い時代」がやってくることへの本能的な危機感は、ますます募る。<br />
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人々の、つつましくても人間らしく暮らしたいというちっぽけな願いを少しでも叶えられる国にしていこうとするのが政治の役割のはずなのに、沖縄の状況は政治が人々の暮らしを土足で踏みにじるばかり。<br />
<br />
働き方改革だ、女性が輝ける社会だ、などと言葉は聞こえがいいけれど、実際はいくらでも働けるだけ働かそう、女性を低賃金労働者として使いまわそう、そういう魂胆が透けて見える。戦争をしない国、他国に範を垂れるべく平和を希求していく国であってほしいのに、今の安倍政権のイメージは、「国民を煽って今後自衛隊を海外に派遣し、敵をますます作っては戦争ごっこに勤しむ」政権だ。<br />
<br />
枝野さんが立憲民主党を立ち上げてくれた。安倍政権に真っ向から立ち向かう志を持った人たちが集まって、あれよあれよと言う間に日本全国支持者が広がった。<br />
枝野さんの立党の精神、ものすごく納得。<br />
応援したいと思う。<br />
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あと数時間もすれば、今回の衆議院選挙の結果が判明する。<br />
どんな結果が出ても、信念を持って、あきらめずに暮らしていきたい。 <br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-19949337624487338672016-07-30T19:00:00.002+09:002016-07-30T19:37:27.358+09:00怖い時代2016年7月31日の東京都知事選投票日を目前にして、私は脱力状態だ。<br />
あちこちで花火大会だ盆踊り大会だ、と賑やかなのに。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://4.bp.blogspot.com/-bMM9FZrUUCE/V5yBqvmVaiI/AAAAAAAABV4/gRv0eT3dz70-zZ8uA2zgS9ZcWK7ygAf9wCLcB/s1600/507419.jpg" imageanchor="1" style="clear: right; float: right; margin-bottom: 1em; margin-left: 1em;"><img border="0" height="134" src="https://4.bp.blogspot.com/-bMM9FZrUUCE/V5yBqvmVaiI/AAAAAAAABV4/gRv0eT3dz70-zZ8uA2zgS9ZcWK7ygAf9wCLcB/s200/507419.jpg" width="200" /></a></div>
<br />
2年半前の都知事選投票日前日は、降りしきる雪をモノともせず熱く熱く語る宇都宮さんの姿に感動し、なんとしても宇都宮さんに当選して欲しいと強く強く祈っていた。<br />
<br />
先日の参院選での護憲派大敗北に愕然とし、そして今回の都知事選も鳥越俊太郎さん一本化という予期せぬ状況のもと、応援すべきは鳥越さんしかいない、鳥越さんを当選させなければそれこそ東京だけじゃなく、日本全体がますますおかしな方向へ進んでしまうとわかっていても、なぜだろうこの無力感は。<br />
<br />
--- 参院選が終わって--- <br />
2016年7月10日、第24回参議院議員通常選挙、投票率54.7%。与党が強かった。そして、一番恐れている改憲勢力2/3の壁が破られてしまった。<br />
あれほどの暴挙を続けて、あれほどでたらめを言い続けて、国民はみな愛想を尽かしている、だから絶対自民党や公明党は得票数激減だろうという予想は完璧に覆された。<br />
<br />
この結果を見てもまだ、人々は危険を感じないのだろうか。この流れをどこかで止めなかったら人々の暮らしはめちゃくちゃになり、自由を奪われ、暗い世の中がやってくる。<br />
<br />
今回の参院選では、党首討論は選挙期間中とうとう一度も行われなかった。それも、野党側からの公開討論の要請に対して、安倍首相は選挙をフルで戦っているからという理由で断ったという。改憲という言葉も選挙期間中は全く聞かれず、選挙後ににわかに改憲改憲と騒がれだした。争点隠しと言われる所以だと思う。有権者が正しい選択をできないように、肝心なことは黙って、アベノミクスだとか、雇用拡大だとか、響きのいい言葉だけを並べ、あとは野党に対する批判ばかり。こんな不誠実なやり方ってあるだろうか。<br />
<br />
一番汚い!嫌だ!と思ったのは、沖縄の民意が誰の目にも「基地はいらない」なのに、選挙が終わった途端に高江を実力(暴力)で制圧にかかったことだ。<br />
<br />
政治家って何をする人たちなのだろう。こんなに民意を踏みにじって、弱いものいじめばかりする現政権。「丁寧に説明する」と口では言いながら、実際はおざなりな説明で形だけ。ごまかし、騙し、ひた隠し、こんな人たちばかり見ていたら若い人たちがこの国の未来に希望を持てるわけがない。<br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-27588226587177171662016-05-20T00:10:00.002+09:002016-05-21T00:26:08.223+09:00未完の憲法 -語録夫が面白いから読んでみたらと勧めてくれた本。<br />
<h2>
未完の憲法</h2>
奥平康弘<br />
X<br />
木村草太<br />
<br />
<a href="https://www.usio.co.jp/html/books/shosai.php?book_cd=3836">https://www.usio.co.jp/html/books/shosai.php?book_cd=3836</a><br />
<br />
<i>奥平氏:日本国憲法は、「今後国際連合軍が作られるであろう」ということを前提に作られたと思うんです。国連のPKO(平和維持活動)に従事する平和維持軍のことではなく、国連安保理の決議によって組織された正式の国連軍ね。国連憲章の第52条に規定があるけれど、そのような正規の国連軍は、いまに至るも一度も組織されたことがないわけです。だから国連軍が潤滑に機能することを前提として作られた自衛隊は、その前提を失ってしまったわけです。</i><br />
<br />
これを読んで私は合点がいった。日本国憲法は決して理想だけを追い求めて憲法9条が あるわけではなく、世界の中で、世界平和を求めていく過程で日本の立場を明確に打ち出したものだということを。<br />
<br />
<i>奥平氏:中国はこれからますます大国化し、やがては経済規模でアメリカを追い抜くでしょう。でも、その中国が隣にあるからといって、日本までが変な対抗意識を持って大国を目指す必要はない。 ーー そもそも、僕は大国の方が偉くて小国がダメだとは思いません。小国であっても諸外国から尊敬を集める国というのは、十分にあり得るのです。日本はそのような、「世界に誇れる小国」目指すべきです。ーー 「日本はいい国だ」と世界の人からいってもらえるような、「一味違った日本」を目指すべきです。</i><br />
<i>木村:その「誇るべき小国」を目指す際の武器になるのが他ならぬ憲法9条であるということですね。</i><br />
<br />
ただ、戦争放棄をうたっているだけじゃない。憲法9条の目指すものは、世界平和なのだ。これってすごい発想だと思う。戦争が決して真の解決策ではないこと、戦争をしない国として、世界の平和のために積極的にイニシアチブをとっていく。これこそ、日本の進むべき道だということを、改めて確信を持つことができた。 (2016年5月19日)bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-66734795722317719632016-05-18T23:28:00.002+09:002016-05-18T23:28:38.733+09:00北杜市の太陽光パネル乱立山梨県北杜市。北に八ヶ岳連峰、南西に甲斐駒ケ岳をはじめとする南アルプス、日本で一番日照時間が長いこの一帯は今まさにその日照を目当てに太陽光発電のためのソーラーパネルが雨後のタケノコとごとく猛烈に増えている。<br />
http://hokutonetwork.jimdo.com/<br />
太陽光発電施設マップをクリック!<br />
<br />
北杜市だけで約4000件の申請。現在1000箇所がすでに出来上がっているとのこと。今後この3倍近い数が乱立する。この辺り一帯の美しい風景を象徴する森林を伐採してパネルを並べたら景観を損なうこと甚だしく、しかも50kw以下の 発電には高電圧設備が必要ない代わりに電信柱がずらっと並ぶ。また、パネルに反射する光がまぶしく、道路脇のパネルは車の運転にも差し障る。公式には気温は変わらないとされているが、実際には周囲は熱くなり、夏場の涼しさを求めて来る人々にはまったくありがたくない。住環境の良さに惹かれて移り住んできた人たちにとって、これでは何のために移住してきたのかわからない。<br />
<br />
農家が畑をパネル並べて発電して売電する方が畑をやっていくより断然「儲かる」という構図も見えてきた。<br />
<br />
景観計画の条例化が決まったと聞くが、ここまで進んでしまった乱開発がどのような成り行きになるのか、今後も注目していきたい。<br />
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-9dX7aJwS03o/Vzx77xoGkqI/AAAAAAAABUA/MGdIZJdd3XEwY2mQBU0aQ72EQAIPyokXACK4B/s1600/IMG_0601.jpg" imageanchor="1"><img border="0" height="240" src="https://4.bp.blogspot.com/-9dX7aJwS03o/Vzx77xoGkqI/AAAAAAAABUA/MGdIZJdd3XEwY2mQBU0aQ72EQAIPyokXACK4B/s320/IMG_0601.jpg" width="320" /></a><br />
<span id="goog_567907009"></span><span id="goog_567907010"></span><br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-81750236920609670022016-03-13T00:25:00.001+09:002016-04-17T14:23:33.216+09:00福島の現実放射線が目に見えたなら、あの日を境に放射線に覆われた世界が広がって 見えたはず。<br />
放射線が目に見えたなら、除染と呼んで放射線たっぷりの土壌や落ち葉などを袋に詰めてちょっと離れた場所に集めて何年も置きっぱなし。放射性物質をほんのちょっと動かしただけ。裏山や鎮守の森は手付かずだってこともはっきりわかったはず。<br />
<br />
放射線が目に見えたなら、それを前にして暮らしていくことは不可能に近かっただろう。<br />
それでも、たまたま福島で原発事故が起きてしまったために、そこに暮らしていた人々は、否応なしにその現実と向き合わなければならない。しかも、事故の責任を誰も取らず、国や東電はあたかも放射線がいつのまにか消えてなくなり安全になったとデタラメを世間に広め、放射線が見えないことをいいことに、避難や移住の方策を次々と打ち切ってしまう。突然、或る日を境にそれまでの暮らしが、それまでの家族や村や社会の歴史が途切れ、なにもかもが分断されてしまう。これがどれほど悲しく、辛く、腹立たしいことか、今回福島原発ツアーに参加してひしひしと伝わってきたのだった。<br />
<br />
2015年10月10日・11日の二日間、私は南相馬市と浪江町の希望の牧場を訪ねた。<br />
<br />
福島の現実と題して、この二日間の見聞を書いておこうと思うのだが、なかなか書けない。<br />
それは、福島の人々が置かれている現実に対して、ただ悲しいとか憤るとか言っていても何も変わらないからなのか。いろいろな情報が数限りなく流され、私が何か書く意味というのがあるのだろうか、そう考えてしまうからなのか。 <br />
<br />
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-CYHKZR9Mzg8/VuQxl0MmZiI/AAAAAAAABSE/8LxJ-2gTDNAT-xTwFfyQ9BICuBf68DCqQ/s1600/IMG_2075.JPG" imageanchor="1"><img border="0" height="240" src="https://4.bp.blogspot.com/-CYHKZR9Mzg8/VuQxl0MmZiI/AAAAAAAABSE/8LxJ-2gTDNAT-xTwFfyQ9BICuBf68DCqQ/s320/IMG_2075.JPG" width="320" /></a><br />
<br />
昨日3月11日で、あれから丸5年の歳月が流れた。<br />
地震の被害、津波の被害、そして原発事故の被害。そうしていまだに17万にのぼる人々が日本各地で避難生活を余儀なくされている。東京で暮らしていると、普段は震災前とさほど変わらない、震災がまるでなかったかのような毎日。この落差はなんだろう。<br />
日本全体でもっと復興に力を注ぐべきではないのか。それなのに、この国は相変わらず巨額を投じて自然を壊してコンクリートの入れ物ばかりを作っている。リニア計画はその最たるものだと思う。まずは原発ゼロは当然のこととして、これを教訓として絶対踏み外していけないこととしてそこから再出発すべきなのに、日本という国はなぜ学ばないのだろう。 (2016年3月12日)<br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-78510295912319632252015-09-30T00:01:00.001+09:002015-09-30T00:03:37.874+09:00今度こそ、本当にこの国をこの人から取り戻さないと。。。今年の1月に「この国をこの人から取り戻す- ヒューマンチェーン女の平和」と題して以下の内容で書いた。<br />
<i><br /></i>
<i>このままだと私たちの暮らしや夫たち子供たちの命が危ない。女の直感というのだろうか、命を生み育む「性」はこの国の行く末に言い知れぬ危機感を持っているのだ。今日はそれを約7,000人の女性たちが赤い色を着て集まり、国会議事堂を囲んだ。</i><br />
<br />
あれから8ヶ月、私たちの言い知れぬ不安は現実のものとなってしまった。<br />
<br />
卑怯な手段で人々を騙して、しかも私たちがどんなにあがいても逃げられないように、あらゆる方向から様々な法律改定でじわりじわりと網を絞り込むようなやり方だ。<br />
今回の戦争法案だけではない、数え上げたらきりがないほど人々の暮らしは悪くなっていると思う。今後、TPPが批准され、マイナンバーで自由を奪われたらおしまいだ。<br />
<br />
今回の安全保障関連法案賛成派は、武器を輸出し、武器を使って自衛隊が海外で活動することに何の疑問も持たない。例えば、安倍首相の国連でのPKOに積極的に貢献できるようになったという演説を聞いて、それは素晴らしくいいことだと考えるだろう。駆け付け警護が可能となり、敵を「排除」できるという。「反撃」ではなく、「排除」だという。敵を攻撃して打ち破るのではなく、ただ排除するだけなので、それは自衛権なのだという。そうかもしれないが、戦争はどんな小さなことでも始まってしまったら、容易に収められない。敵は必ず復習しようとする。つまり、エンドレスなのだ。仮に物理的に戦いが終わったとしても、怨念は残る。日本人はあっさり忘れ去ることができるが、他国の人たちは、「決して忘れない」ことを良しとする。だから、絶対に戦争はやってはいけないのだ。何としても平和的手段で、話し合って紛争を解決しなくてはならないのだ。<br />
<br />
仮に安倍首相の国連スピーチが多くの国から賛同を得たとしても、(大概は社交辞令なのかもしれないとも思う)、それは、彼らはそれしか知らないからだ。戦争をするのが前提だからだ。私たちが平和主義、非武装主義とか言っても、それは無理でしょう、おめでたい人たちだ、と思われるかもしれない。しかしそれは憲法9条の崇高な理念を持った国が過去になかったからというだけなのだ。やってみたことある国はないのだから、すぐには理解してもらえるわけがないのだ。それでも、私たちは何としても、戦わないことを世界に宣言し続けなければならないのだ。<br />
<br />
<i> </i>bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-30316807734462874912015-07-26T22:57:00.003+09:002015-07-26T23:03:46.188+09:00平和について語ろう暑い暑い夏、2015年の夏はとりわけ多くの心ある人々にとって後にも先にもここ一番の暑さになるだろう。<br />
<br />
7月16日、問題の安全保障関連法案が衆議院で可決された。 <br />
戦後70年。今この日本で起きている諸々の出来事はこの70年の日本人の歩みの結果なのだと考えると、これまでいったい私たちは民主主義とか、平和とか、国のあり方とかどれほど真剣に考えてきたのだろうか。民主主義は当たり前のこととしてそこにあるわけではなく、人々の不断の話し合いや努力があってこそ、その考え方が血となり肉となって堅固なものになっていく。平和だってそうだ。平和への絶え間ない希求。それが絵に描いた餅に終わらないための日々の実践があってこそ真の平和に一歩ずつ近づける。<br />
<br />
それを考えると、これまでの70年間、私たちはあまりにも安穏と、与えられたものを「ありがたく」拝してきたのではないだろうか。その結果が今日の状況なのではないだろうか。 <br />
<br />
今日2015年7月26日、戦争法案反対オール大田の蒲田駅駅頭宣伝で「アベ政権を許さない」プラカードを持って道行く人にチラシを配った。チラシは安保法制反対の国会大包囲を呼びかける内容だった。受け取ってくれる人は少ない。10人のうちせいぜい一人か二人。<br />
<br />
世論調査で内閣不支持率が5割を超えたと言われている割には私たちの活動に関心を持ってくれる人が少ないなあという感想を持つ。隣で戦争反対のプラカードを持って立ち続ける「9条の会」の弁護士さんと言葉を交わした。少しずつ人々の関心は高くなっていると話していた。何事も一朝一夕には成し得ないことを考えれば、少しずつでも前進し続けることが大切だと思う。とはいえ、現状を思うとそれでは間に合わないのではないかと背筋が寒くなる。<br />
<br />
国会包囲行動では、毎日のように老若男女何万という数の人々が集まり、日本全国津々浦々で人々が起ち上がっている。 今こそ、人々が繋がって、この動きを大きな大きな流れにして行くべき時なのだと思う。bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-50014520280923127052015-04-28T23:35:00.002+09:002015-04-28T23:35:41.452+09:00奈須りえさん、当選おめでとう!奈須さん、見事7,586票で2位当選。当日は快晴、文字通り行楽日和で、素人目にも投票率の低さが懸念されました。先の都知事選は前日の大雪のために、有権者の出足が鈍ることは容易に予想できました。組織票というまとまった票を期待できる候補者と、個人としてまさに一人で戦う候補者、後者の得票率が天候に左右されるだろうことは誰の目にも明らかです。そのような状況で、奈須さんは本当に大健闘だったと思います。<br />
<br />
遅まきながらのほんのわずかのお手伝いの間に、奈須さんの熱意はひしひしと伝わり、彼女を支えるために集まっているボランティアの皆さんとの連帯感は、同じ目標を持つ者同士の心の通い合いを感じました。<br />
<br />
都知事選前夜の宇都宮さんの演説に心震わせた私ですが、今回も奈須さんの控えめな口調のうちに秘めた熱い思いがじわじわと迫ってきました。<br />
<br />
もう、日本に希望はないのか。毎日の暮らしの一コマ一コマ、あらゆる場面で感じるこの無力感に、そんなことはない、前を向いて歩を進めなさい!と言ってくれているような気がします。フェアな民主主義に向かって。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-ul8-XeYY6Ww/VT-aRAeJy0I/AAAAAAAABKo/dCniAcZE35A/s1600/IMG_1622.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-ul8-XeYY6Ww/VT-aRAeJy0I/AAAAAAAABKo/dCniAcZE35A/s1600/IMG_1622.jpeg" height="240" width="320" /></a></div>
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-13464924517547148132015-04-24T00:04:00.001+09:002015-04-24T21:41:13.209+09:00奈須りえさんを応援しますあれは昨年の2月でした。東京都知事選投票日前日、<span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">宇都宮健児さん<i>の</i></span>新宿での最後の街頭演説。わたしは暖かい室内でライブで聞いていたのですが、雪の降りしきる屋外での熱のこもった演説に震えるほど感動し、東京に草の根民主主義が芽生えたことを実感しました。<br />
<div>
<br /></div>
<div>
それから今日まで、さして喜ばしい出来事には出会えず、政治を始め国内外の社会全体がますますおかしな方向へ突き進んでいくように思えます。そのような折、奈須さんの国家戦略特区に関するとてもわかりやすい説明が頭から離れなくなりました。これは大変なことになる、とその時思いました。澄んだ美しい声で、誰にでもわかるような噛み砕いた話し方、決してよくある選挙演説の口調ではないところが好きです。何よりも自分で調べて自分の頭で考えて自分の言葉で語る人。<span style="font-family: 'Helvetica Neue Light', HelveticaNeue-Light, helvetica, arial, sans-serif;">区議選の演説にこもる熱意はただ事ではありません。</span></div>
<div>
<span style="font-family: 'Helvetica Neue Light', HelveticaNeue-Light, helvetica, arial, sans-serif;"><br /></span></div>
<div>
<span style="font-family: 'Helvetica Neue Light', HelveticaNeue-Light, helvetica, arial, sans-serif;">大田区民の皆さん、素敵な奈須りえさんのファンになって区議会に送り込みましょう!</span></div>
bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-25427018137487164892015-04-08T10:57:00.004+09:002023-06-25T09:54:12.668+09:00お知らせ - はこいりむすめQ - <div>(追記)8年も前に始めたショップだったということに我ながら改めて愕然としています。</div><div>今は、ショップ名やウェブサイトも変わりました。</div><div>ご興味のある向きは、足をお運びくださいませ!</div><div><a href="https://www.lightbreeze.online/shop">https://www.lightbreeze.online/shop</a></div><div><br /></div><div>~~~~~</div>変わった名前のウェブショップを開店しました。<br />
<br />
はこいりむすめQ<br />
<br />
友人に話したら、「箱入り娘」?? なんだかこの年で声に出すのが気恥ずかしいなあって言われてしまいました。確かに、この名前の意味とは程遠い私ですけれど、玉手箱みたいに、箱を開けたら美しい蝶が飛び立つさまは、ずっと大切にしたい心のありよう、世界中の人々の心に共通するやさしい思いを象徴したデザインを、と考えて作りました。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-KNYaN7iHMPU/VSSIIVEyAzI/AAAAAAAABKE/eCSp-yoUJe0/s1600/Hako_logo5.png" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="200" src="http://4.bp.blogspot.com/-KNYaN7iHMPU/VSSIIVEyAzI/AAAAAAAABKE/eCSp-yoUJe0/s1600/Hako_logo5.png" width="190" /></a></div>
<br />
オランダと日本を往復している間に、見えてくる彼我の違い、風土や気候、住む人間が違うのだから、ありとあらゆる点で違って当たり前かもしれませんが、それらの違いを超えて、心が通い合う出会いは何ものにも代えがたい貴重な体験として、大切にしたい私の宝物です。<br />
<br />
<br />
<br />
このレースの縁取りの四角い箱に入っているのは、そういった大切なものなんです。<br />
まだほんの数えるほどのものしか入っていませんが、箱はいつでも蓋をしないで開けてあります。<br />
<br />
<a href="http://take-o-net.wix.com/hakoiri" target="_blank">はこいりむすめQのホームページ</a><br />
<br />
<a href="http://store.shopping.yahoo.co.jp/hakoiri/" target="_blank">はこいりむすめQのヤフーショッピング</a><br />
<a href="http://store.shopping.yahoo.co.jp/hakoiri-annex/" target="_blank">はこいりむすめQアネックスのヤフーショッピング </a><br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-42402995931489439792015-01-18T02:17:00.001+09:002015-01-18T02:17:39.598+09:00この国をこの人から取り戻す - ヒューマンチェーン「女の平和」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-Cc7dkOTXobo/VLqZGaGf7II/AAAAAAAABIE/tVe8lrpYgYY/s1600/IMG_1456_Fotor_Collage.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-Cc7dkOTXobo/VLqZGaGf7II/AAAAAAAABIE/tVe8lrpYgYY/s1600/IMG_1456_Fotor_Collage.jpg" height="320" width="320" /></a></div>
<br />
1月17日、地下鉄国会議事堂前駅で降りると続々と女性たちが集まっていた。みな赤色を身につけている。私は赤いマフラー。<br />
集団的自衛権反対、憲法改正反対、戦争反対、安倍政権に対するレッドカードだ。<br />
<br />
このままだと私たちの暮らしや夫たち子供たちの命が危ない。女の直感というのだろうか、命を生み育む「性」はこの国の行く末に言い知れぬ危機感を持っているのだ。今日はそれを約7,000人の女性たちが赤い色を着て集まり、国会議事堂を囲んだ。<br />
<br />
国会議事堂は周囲2キロ、そこに赤いコートや帽子、マフラーなど赤色をまとった女性たちが手をつないで。周囲途切れることなく二重三重になってコーラーの掛け声に合わせてコールを繰り返した。<br />
<br />
Fukushimaは4年近くたつのに何も解決していない、それなのに原発再稼働へ向かおうとしている。沖縄辺野古では住民の総意を無視する政府に24時間座り込みで抗議が続く。<br />
なによりも、戦争のできる国にしようとする安倍政権には絶対NO。 <br />
<br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-85858151323682825632014-12-07T18:54:00.001+09:002014-12-07T22:43:41.138+09:00オランダから -12月14日は投票に行こう-2週間の予定でオランダに来ています。いま、ちょうど半分が過ぎたところです。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-LYV5trjpbAA/VIQi9Mw4HDI/AAAAAAAABHU/zzOqg1Nj754/s1600/IMG_1352.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-LYV5trjpbAA/VIQi9Mw4HDI/AAAAAAAABHU/zzOqg1Nj754/s1600/IMG_1352.JPG" height="150" width="200" /></a></div>
時差8時間の移動は年々きつくなってきます。若い頃は「時差ぼけ」などという言葉とは無縁でしたが、最近は体が慣れるのに数日から1週間はかかります。今回も1週間たってやっとオランダ時間でのリズムになってきたところです。<br />
<br />
ところで、衆議院選挙の投票日まであと1週間。今回の、まさに青天の霹靂と言える解散総選挙、14日が投票日と前もってわかっていたらオランダから帰国する日を早めたのに。<br />
<br />
予想では投票率の如何にかかわらず自民圧勝、そんなことになってしまわないよう、投票に行ける人はとにかく投票所に足を運んでください。自民党以外に政権を任せられる党はないから自民党に投票、という選択肢も今回は無しだと思います。<br />
<br />
山本太郎議員が展開する「<a href="http://ouen100.net/" target="_blank">さよなら安倍政権 自民党議員100人落選キャンペーン」</a>は、自民圧勝の各メディア予想だけを見ていると気づかない「ひょっとしたら。。」をビジュアルで確認できます。各295選挙区のうち、半数以上の選挙区で「前回非自民が勝利した」か「自民党落選有力区」なのです。<br />
では、どうしたら自民党候補ではない対立候補を当選させられるか、この肝心な点がはっきりしないのです。せめて、自由な議論の場を増やして、一人でも多くの有権者を巻き込んでいくことが必要なのではないでしょうか。 bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-69123600696792622302014-05-03T10:36:00.001+09:002014-05-03T10:36:48.896+09:00あれから三年が過ぎて。。。福島の原発事故から3年経って、福島の人たちのふるさとへの思いや、現実の生活不安、先行きの見えない焦燥感など、ちょっと考えただけでも国への怒りがこみ上げてきます。その反面、直後の恐怖感のような感覚は薄れ、危険に対する備えも忘れかけています。本当は、以前にも増して危険なのではないか、状況はほとんど改善されないのに、そのこと自体に疎くなって行くのは、本当に危険なのではないか、原子力村の人たち、原発を推進したい人たちにとって、私たちの感覚が鈍ってくるのは願ってもないことでしょう。<br />
<br />
(ちょっと話が飛びます。)<br />
いつだったか、フランス語の先生と雑談をしていたとき、戦争の話になりました。もし、自分の愛する人がただ「敵だから」という理由で殺されたら、あなたはどうするか?というテーマで話しました。 彼は、「復讐する!愛する人を殺されたら、地の果てまでも追いかけて行って同じことを、同じ悲しみを相手にも相手の家族にも」と。普段はとても理性的で、クールな印象の人なのですが、だからこそ、そんな理不尽なことは許せない、理由なく受けた被害は黙って見過ごせない、という強い思いが伝わってきます。<br />
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翻って私はどう考えるだろうか。きっと、しばらくの間は報復するにはどうしたらよいかと考えてみたり、ただひたすら悲しんだり、めちゃくちゃになるでしょうけれど、次第に「仕方のないこと」「やられたらやり返す、を続けても終わりがない」「悲しむ家族を増やしてよいのか。悲しむ人は私だけにしておかねば」という気持ちになってくるでしょう。ずっと変わらずに復讐するのだ、と思い続けるのはとてもエネルギーの要ることです。<br />
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日本人は熱し易く冷め易いとよく言われますが、本当にそうかもしれません。どうもすぐに諦めの気持ちになってしまうような気がします。<br />
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(ここで元に戻って) <br />
今、私たちは原発事故の直後に「このままこんなことを続けていてはだめだ。日本は変わらなければ。今ならそれができる」と多くの人が 脱原発、反原発の意思を持ったことを忘れたかのように流されるまま、意図しない方向に向かっているような気がします。<br />
あれだけの大事故とそれに因って受けた損害や心の傷に対して責任の所在もわからず、反省や対策も曖昧なまま、ずるずると原発再稼働に引きずられて行くという構図は、まさに私たちの冷め易い気質を利用し、あきらめムードが流れるのを原発推進派は計算済みなのではないかと思えてなりません。 <br />
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<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-75309447176550099242014-03-19T11:49:00.000+09:002014-03-24T18:53:40.761+09:00わるいやつら (宇都宮健児著)を読んで -3月24日加筆しました-サラ金・ヤミ金・債務整理を名目に返済金を横領する悪質弁護士などなど、弱者を食い物にするビジネスが跋扈する日本。<br />
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弱者に対してやさしくないな、この日本は。。。<br />
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それをこの著書で思い知らされた。<br />
貧困ビジネスという名の多岐にわたる悪徳はとどまるところを知らない。一つ規制すればまた別の、更に手の込んだ方法が生まれる。今の社会は根本的に間違った道を進んでいるのではないだろうか。<br />
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<blockquote class="tr_bq">
<i>2013年時点で、年収200万未満の人1000万人を超え、非正規労働者は2000万人を突破して全労働者の38.2%、すなわち3人に一人以上が非正規労働者になっているという現実があります。</i><br />
<i><br /></i>
<i>また、金融広報中央委員会の統計によれば、1980年代に全世帯のうち貯蓄ゼロ世帯は5%前後だったのだが、1990年代は10%前後となり、そして現在は26%を超えているのです。4世帯に1世帯は貯蓄ゼロです。また年金だけでは生活できない高齢者も急増しています。 (P124) </i></blockquote>
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身近に上記のような問題に直面している人がいないので、まさかここまでとは想像できなかった。この4月から情況は更に悪くなる。各方面から安倍政権の横暴に対する批判が渦巻いている。人々は、多くの犠牲の上に築いて来た戦後日本がいまとんでもない方向へ向かおうとしていることを感じている。一人一人の幸福の総体が国家の安寧だと思う。それなのに、こんなに困窮している人を増やし続けている。それでも権力者は権力を行使する。権力を持つとはこういうことなのだ。<br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-33710509498942923572014-02-10T15:06:00.002+09:002014-02-15T12:36:55.559+09:00都知事選が終わって -2月15日加筆しました-結果は舛添氏が選ばれるだろうことは、期間中ずっと、ほとんど疑いの余地がないほど明かでした。それでも、やはり疑問は残ります。<br />
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1)メディアの報道管制、報道の自粛はあまりにも不自然でした。今回舛添氏のとんでもない発言が後から後から明るみに出て、とうとう「<a href="http://masuzoe.wordpress.com/" target="_blank">舛添さんを都知事にしたくない女たちの会</a>」まで発足し、海外メディアもこぞって伝えました。しかし、国内では主だったテレビや新聞はだんまりでした。事実、ちょうど投票日に集まった友人5人はだれもこのニュースを知らなかったし、別のところでこの運動に賛同してほしいと頼んだところ、悪意があって舛添氏を落とそうとする運動かと疑った人もいました。何しろどこにもそんなニュースは流れないのですから。<br />
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2)メディアの報道管制、報道の自粛その2。メディアの欠陥をもっと端的に表しているのは、公平という錦の御旗のもと、何も報道しないという姿勢です。そして何も勉強しようとしないコメンテーターたち。ネットをやらない有権者は候補者の政策や人柄、バックグラウンドなどほとんど知りようがありません。候補者のスローガンからかろうじて類推するだけです。また、報道に携わる人たちは候補者の政策をきちんと読み込んでおらず、知らないまま間違った(あるいは不十分な)情報に基づいて有権者に語るため、正しい情報はますます闇の中に埋まってしまいます。今回、私はこのことを宇都宮けんじさんをずっとフォローして初めてわかりました。<a href="http://utsunomiyakenji.com/pdf/20140207policy_ver2.pdf" target="_blank">宇都宮さんの政策</a>は実にきめ細かく練り上げてあり、すべてについて決められた時間内に十二分に話せないという情況なのに、コメンテーターはそれを政策がないとか、話題にならなかったと言わないで欲しいと思います。<br />
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3)大雪の影響で投票率が低かったのだろうか。終わってみれば46%の投票率。都民は不毛な知事選に嫌気がさした、争点がぼけた、とか言われています。そこに大雪の影響で出足が削がれたと。でも、ほんとうのところは最初から都民という意識を持った都民は少ないのだと思います。東京の下町や古くからの住宅街に長年住んでその土地に愛着を抱いている都民ばかりではない。多くの東京在住者にとって東京はチャンスを与えてくれる場所でしかないのでしょう。<br />
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普通選挙が実施され、男性のみでしたが参政権が樹立されたのは1925年、女性の国政参加は戦後になってからの1946年、僅か68年しか経っていません。多くの人権活動家の血の滲むような努力があって得た権利なのです。いま、その権利について、「勝ち取った」という認識を持っている人は果たしてどれほどいるでしょうか。勝ち取ったという経験がないので、粗末に扱っているのかもしれません。民主主義然り。これは文字通り「民」が「主役」という考え方だと思います。一人一人が自分の頭で考えて、隣の人、向かい側の人と意見を交わしながら、繋がって行く。そうやって皆が参加して成り立つ社会が民主主義社会。時の権力者の強権の下で右向け右となす術もなく流されて行くのはもうこりごりです。いま、東京デモクラシー、草の根デモクラシーという言葉が少しずつ広まっています。その言葉の意味をもう一度考えてみたいと思います。<br />
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投票率の低さは、大雪のせいではなく、まさに都民の実態を表しているだけなのかもしれません。bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-79421933538244357532014-01-29T16:57:00.001+09:002014-01-30T08:02:00.007+09:00都知事選と脱原発私は気がかりでなりません。この国の行方が。<br />
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都知事選でにわかに脱原発が話題になっています。<br />
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脱原発、54機もつくってしまって、どうやって原発に頼らないエネルギー政策に切り替えられるのだろう、いくら現在一機も動いてないと言っても、止めたらそれで「はいさよなら」というわけにはいかない原発施設なのですから、動かしても地獄、止めても地獄、それなら動かしてしまえ、みたいな気分になることも多いかもしれないなとおもいます。私は、何が何でも今のこの機運が過ぎ去らない間にきっぱりやめるべきと思っています。<br />
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ただ、このまま原発を動かせなければ、電気料金を値上げすると東電が脅かすように、原材料の輸入にこのまま莫大なお金を使い続けることは到底できないと多くの人は考えているでしょう。電気料金の値上げは事業の命取りになるという会社もたくさんあるでしょう。<br />
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いま、本気で原発は安全だと考えている人がどれほどいるでしょうか。ほとんどの人が、原発の怖さはわかっているのです。でも、原発を止めた場合の実行可能な代替エネルギー案が決まらない限り、原発のお世話になるしかないと考えていると思います。<br />
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代替エネルギーが簡単に見つからない、だから原発という結論になるのは早すぎます。小泉さんがいみじくも言うように、国がその方向性を打ち出せば、後は、有能な人たちが創意工夫をどんどんやってくれるでしょう。早く、とにかく早く舵を切ることが肝心なのだと思えてなりません。<br />
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武田先生のブログ <span style="background-color: white; font-family: verdana, 'trebuchet ms', sans-serif; text-align: -webkit-center;"><a href="http://takedanet.com/2014/01/post_f08f.html" target="_blank">資源エネルギー庁の無計画を、資源エネルギー庁の報告書から知る</a></span><br />
に原子力、石炭、天然ガスのキロワットアワーのコスト比較が載っています。資源エネルギー庁のさじ加減的案配を排した比較です。結果、原子力はだいたい11.5円、石炭が8円、天然ガスが10円。元のグラフだと石炭と天然ガスにはCO2対策費が組み込まれているため、原子力より高く見えますが、実際はこのように原子力より安いのです。<br />
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このことをもっともっとみんなが理解すれば、本当に脱原発に舵が切れると思います。<br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-13714786380128076862013-11-14T00:44:00.000+09:002013-11-14T00:44:16.123+09:00電車の中の幸せ東横線、日中はがらがらでのんびりしています。<br />
向かい側の席に中年の女性がひとり。考え事をしているのか、難しい顔。<br />
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隣にバギーを押した若い母親が座りました。バギーに赤ちゃんを乗せたまま、赤ちゃんの顔がよく見えるように、向き合うようにバギーの向きを変えました。そして赤ちゃんに目で話しかけ、幸せそうに微笑んでいます。本当に幸せそう。私のところから見えないけれど赤ちゃんもきっとお母さんを見つめて笑いながら言葉にならない言葉で話しかけていたのでしょう。見ている私もとても幸せな気分になりました。<br />
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でも、バギーのその向きだと結構場所を取るので、ガラガラで空いている電車とはいえ、通路の半分以上を塞いでしまいます。私は、ちょっとハラハラしました。だって、乗客が何人もそのバギーを避けるようにして右から左、左から右へと移動して行くのですから、「じゃまだな」と思う人もいるんじゃないかと。でもそれは杞憂でした。<br />
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赤ちゃん連れにはバギーがすこしぐらい場所を取ってもしようがない、という感じで、みんな当然という風にバギーにぶつからないよう、よけながら通って行きます。<br />
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そして、左隣に座っていた難しい顔だった女性が赤ちゃんを見て、ニコッとして、そのお母さんと話し始めました。なにやら話が弾んでいます。お母さんと赤ちゃんの間のあったかい空気がその女性の周りも包みました。<br />
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しばらくすると、もう一人、別の女性が今度は右隣に座りました。そして赤ちゃんを見てにこっと笑って幸せそう。あのあったかい空気がさらに広がりました。<br />
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バギーを押したお母さんが来る前にはなかった愛にあふれた空間。言葉じゃない。愛情が、母の愛が、子の母を慕う思いが辺りを包んでいくのです。<br />
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<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-14198552750326008632013-10-01T22:52:00.000+09:002013-10-01T22:52:47.310+09:00つれづれまたしばらく間が空いてしまいました。<br />
この夏はあまりの暑さで、何もかもが停滞していました。<br />
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さて、安倍首相が消費税の8%を来年4月に行うとのこと。いよいよ来たか。これまでも安倍首相の威勢のよい、自信に満ちた「日本を元気にする」というかけ声にだまされた気分になりましたが、大企業優遇・庶民無視の現政権の姿勢に私はもうだまされないぞ!という気持ちです。<br />
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2020年のオリンピックパラリンピックが東京に決まったというニュースが流れたとき、関係者がこぞって歓喜に小躍りする姿を見たとき、私は悲しかった。これまで東京でオリンピック?それもいいかもしれない。何か目標があるっていいかもしれない。内向き国民性が少しは外に向く、ちょうど良い機会かもしれない、などとのんきな事を考えていました。オリンピック招致の意味すること、お金が回るかもしれないけれど本当に回って欲しい人に行かずに浮かれた人たちの間で回るだろう事には思い及びませんでした。<br />
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でも、いまははっきりと見えます。建設の槌音が更なる自然破壊につながり、人々の関心や人々の税金が本当に必要とするところへ回る事はないだろう事が。<br />
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Fukushimaは2年半経って、少しずつ隠されてきた真実が暴かれ、それに伴ってあの事故はあらゆる点でこれまで日本人、さらに人類が経験した事のない大事故だった事がわかってきました。こんなに困難なFukushimaの現実から目を反らし、忘れ去って行こうとしている人たち。悲しすぎます。<br />
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<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6071969459820173692.post-38314095511876451322013-08-06T22:38:00.001+09:002013-10-01T22:53:03.575+09:00ヒロシマ 8月6日その日、私の義理の母は広島市大手町の自宅にいて被爆した。義父は仕事で県外にいた。<br />
私が義母と広島の家で一緒に過ごしたのはほんの数えるほどの日数だ。海外勤務がほとんどの夫について私も日本にいることが少なかったからだが、夏のこの時期、何度となく母はこの日の記憶が蘇ってくるのか一言二言話し始め、そしてそこでことばを濁してそれっきりになった。あの体験はとても言葉で語り尽くせるようなものではない、地獄だったと。<br />
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私の夫は戦後の生まれだが、当時10歳の兄にあたる人がいた。母は崩れ落ちた家の下敷きになって身動きが取れず、ちょうど母を心配して戻ってきた兄に、あの兵隊さんについて逃げなさいと、身動きができずにいる母を助け出そうとする兄を制して言ったのだそうだ。その兄とは、結局それが最後の会話になってしまった。どこかで生きていてくれれば、と八方手を尽くして探し、毎年この日に新たに付け加えられる犠牲者の名簿も確かめるものの、兄の名前はない。<br />
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85歳で 亡くなるその日まで、母は息子の消息を心のどこかで探し求めていたのだろう。たとえわずかなわずかな望みであっても、我が子にはどこかで生きていてほしいと願っていたことだろう。その心の痛みは、私自身が母になって初めて共振を起こし、年を経るごとに我がことのように思えてならない。<br />
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戦争を知らない私、原爆を知らない私も、戦争が人々を不幸にし、原爆がこの世界にどれほどの深い傷を齎したか、身近な人の悲しみから察することができる。本当に多くの犠牲の上に今の時代があることを思う。<br />
<br />bagumamahttp://www.blogger.com/profile/16267424753199235255noreply@blogger.com0