2011年7月25日月曜日

歩け歩け

ナイメーヘン、という地名を聞くと私は1977年のアメリカ映画「遠すぎた橋」をまず思い浮かべます。連合軍の取ったマーケット・ガーデン作戦というのがテーマで、ドイツ軍に占領されたオランダ側の地名がいくつも登場し、その中でこのナイメーヘンとアーネム、それにアイントホーフェンなどの地名を私はそのとき初めて知りました。映画そのものの内容までは仔細に記憶していないのですが、何か、どこか心に残る、単に戦争映画というジャンルにとどまらない、のどかなオランダの田舎の風景をバックに歴史の1ページを垣間見た気分でした。(リチャード・アッテンボロー監督ですしね)

そのナイメーヘンで、歩け歩け大会が開かれました。
毎年この時期、一週間はお祭り騒ぎだそうで、「ナイメーヘンの4日間」と題する誰でも参加できるイベントだとか。

私たちが行ったのは肝心のイベントが始まる直前でしたが、町全体がお祭りシフトで、駐車場、駐輪場が臨時に設けられ、通行止めがあちらにもこちらにも。目抜き通りにはブラスバンドの演奏、仮設ステージでの大音響の各種ミュージック等、とてもにぎやかな雰囲気に包まれていました。

人口16万というだけあって、久しぶりに都会に「出てきた」気分。平坦なオランダにあって、ドイツに近いせいか街自体に起伏があり、石畳の坂道を歩くなんてこともあったりして、楽しめました。

この「起伏」、ナイメーヘンがローマ時代から戦略的に重要だったことを地形から納得しました。旧市街の中心からさらに登ると、その先は見晴らしのよい丘で、ワール川の蛇行した流れが見渡せます。真下には移動遊園地の観覧車がゆっくりと回っているのが見えました。



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