2011年8月26日金曜日

節電アレルギー?

今日で14日、涼しいオランダの気温差15度の世界から東京に戻って早や二週間経ちました。やっと時差ぼけが解消されてきたところです。こんなに頑固な体内時計にあきれるばかりです。


このところ涼しいですが、33度とか、34度とか、連日の湿気と暑さにはその数字そのものにビクビクしながら身構えていたような気がします。

ニュースなどで見聞きする日本の対応は、「電気が足りなくなったら大変だから常日頃から節電をしましょう。それには一番電気を使うエアコンの使い方を考えましょう。
普段より設定温度を2度程度あげるだけで節電効果はこれこれしかじか。」一人一人が昨年の消費電力量より減らすことを求められている様です。我が家は去年だって28度とか29度の設定でエアコン使っていたから、こういう家庭が節電するのは結構厳しいだろうな、とオランダのエアコン不要の暮らしの中で考えていました。

実際は、頭の中がぼーっとしてくる蒸し風呂の中で「昔もこんな風だったなあ」と思い出しながら、蝉の声を聞き、額から流れ落ちる汗を拭き拭き、東電の電気予報を見つめる毎日。大企業に15%の節電を課すのなら、一般家庭だってそうそう呑気に電力消費している訳にはいかないだろうな、だから何かしら節電しなくては、という強迫観念が四六時中頭のどこかで私に節電を強要するのです。

昨年の同時期と比較した電力使用量のグラフは、見事に去年の数字を下回っており、日本人の一致団結の効果はすごいとひたすら感心しています。

もっとも、去年までは無限に使える電気を必要以上に使っていたのかもしれませんが。

2011年8月13日土曜日

ワイルドピーチ


これを日本の自宅から打っています。ここのところのお決まりコースでパリ経由、陸を移動中に窓から眺めた空港の建物は、直線と曲線が見事に調和した軽やかなうつくしさ。オランダにはない感覚です。
写真はガラッと変わってワイルドピーチなる珍しい桃、オランダの果物屋で売っていました。しっかりした味で、いかにもワイルド。どうしてこんなにつぶれちゃったんでしょうね。

2011年8月7日日曜日

放射能汚染

アムステルフェーンまで出向く用事があったので、これを機会に友人とランチ。日本食レストランに行きました。オランダ南部の小さな町にいると、日本食材もほとんど入手できないので、今日は本当に久しぶりの日本の味を堪能しました。

そこで聞いた話は、日本食材の輸入が制限されており、定番メニューがかなり減ってしまったとのこと。それっぽい食材はアジア各国から入ってくるそうですが、本物は、日本の生産者が放射能汚染がないことを保証する必要があり、そこまでやってくれるところが少ないとのこと。

友人の話では、アムステルダムの老舗食材店「Yama」が閉店、「Meiji-Ya」もテイクアウトが増えた分食材のスペースが減ってしまったとのこと。お米を買いに行ったのに売り場になかったこともあるとか。こういった最近の傾向に、今回の放射能問題が重なった形です。

ちなみに二人で寄ってみた食材店も、棚の上があちらこちらに隙間が。ひところに比べると全体量は半分程度になっているのではないかと思います。それが、今回の一件のせいなのか、それとももっと別の事情が絡んでいるのか、それは私にはわかりませんが、日本の状況を考えると、しばらくはこういう状態が続くのでしょう。

2011年7月26日火曜日

今週の花

そうか、スマートフォンから投稿できるのだった。と気づいて写真撮ったのが既に三日もたっていたのでちょっとくたびれてきた黄色バージョン。
それでも、こうやって私の帰りを一日中健気に待っています。

2011年7月25日月曜日

歩け歩け

ナイメーヘン、という地名を聞くと私は1977年のアメリカ映画「遠すぎた橋」をまず思い浮かべます。連合軍の取ったマーケット・ガーデン作戦というのがテーマで、ドイツ軍に占領されたオランダ側の地名がいくつも登場し、その中でこのナイメーヘンとアーネム、それにアイントホーフェンなどの地名を私はそのとき初めて知りました。映画そのものの内容までは仔細に記憶していないのですが、何か、どこか心に残る、単に戦争映画というジャンルにとどまらない、のどかなオランダの田舎の風景をバックに歴史の1ページを垣間見た気分でした。(リチャード・アッテンボロー監督ですしね)

そのナイメーヘンで、歩け歩け大会が開かれました。
毎年この時期、一週間はお祭り騒ぎだそうで、「ナイメーヘンの4日間」と題する誰でも参加できるイベントだとか。

私たちが行ったのは肝心のイベントが始まる直前でしたが、町全体がお祭りシフトで、駐車場、駐輪場が臨時に設けられ、通行止めがあちらにもこちらにも。目抜き通りにはブラスバンドの演奏、仮設ステージでの大音響の各種ミュージック等、とてもにぎやかな雰囲気に包まれていました。

人口16万というだけあって、久しぶりに都会に「出てきた」気分。平坦なオランダにあって、ドイツに近いせいか街自体に起伏があり、石畳の坂道を歩くなんてこともあったりして、楽しめました。

この「起伏」、ナイメーヘンがローマ時代から戦略的に重要だったことを地形から納得しました。旧市街の中心からさらに登ると、その先は見晴らしのよい丘で、ワール川の蛇行した流れが見渡せます。真下には移動遊園地の観覧車がゆっくりと回っているのが見えました。



2011年7月17日日曜日

2ヶ月ぶりのクッキング

オランダ式の朝食と昼食(パンにハムとチーズ)の毎日で、夕食くらいまともな食事をしたいと思っていました(という言い方するとオランダの人には申し訳ないですが)。

その毎日の夕食作り、ここB&Bでは電子レンジが唯一の調理器具です。電子レンジクッキング用の道具も持ってきているので、魚も焼けるし、カレーライスだって作れます。日本でも大ヒットしたルクエで素材の味を生かした調理ができるのもありがたいことです。

とは言っても何か味気なく、焼きそばをジュージュー音を立てて調理したいし、スパゲッティをアルデンテで食したいし。

そこでオーナーのキッチンを時々借りることにしました。オーナーはいつでも使っていいから、というのですが、キッチンって主婦の城みたいなものだから、勝手に使うのは遠慮したいとか、オーナーが食事の支度をしている時間帯には邪魔したくない、とかいろいろ考えるとそうそう簡単ではないなあと遠慮していたのでした。

今日は手始めに持ってきたカレールーを使ってカレーライス。電子レンジで作っていたのとはやはり違います。ご飯も電子レンジとは出来上がりが違います。なにより、広々したキッチンで、調理道具がそろった場所で、複数の作業を同時に進められる、その快適さに満足。

出来上がったカレーライスは、日本に行った事のないオーナー一家におすそ分けしました。
さてさてどんな感想が返ってくるでしょうか???

2011年7月10日日曜日

今日の生け花

B&Bのこの部屋には2箇所(ダイニングテーブルの上とソファ脇のサイドテーブル)、生の花が活けてあります。オーナーが時々、部屋の掃除のついでに活け替えてくれます。

今回は、青紫のランの花とグレイがかったペールピンクのバラ、それにイネ科の穂のような草がまるで花嫁のベールのような優しいアクセント。(この写真では全て青みがかって見えますが、実際はもうちょっと赤味を帯びています)


もう一枚は、昨年のピンクシリーズです。庭に咲いている花を摘んで活けただけ、とオーナー。

今回は滞在が長いので、毎週毎週異なる趣の花に変わっているのを実感しています。